夏になるとエアコンをつけて部屋を涼しくしていると思いますが、実はクーラーの冷風によって身体は夏バテしやすくなっているんです!
通常、私たちの身体は暑くなると汗をかいて体内の熱を放出することで、体温が通常よりも高くならないように調節しています。しかし涼しい場所でずっと過ごしていると汗をかくことがなくなり、快適に過ごせるのですが身体は体温を調節しない状況に慣れてしまいます。
このような状態に身体が慣れていると、外に出た時炎天下で熱中症にかかったり、普段かかない量の汗をかくことで脱水を引き起こしてしまいます。
体内の状態をもう少し詳しく説明すると、体温が上昇すると熱を逃がすために毛細血管を広げ放熱しやすくします。そのためクーラーの効いた部屋では体内の熱が逃げやすくなるため身体は冷えやすいです。
身体が冷えるとだるさや肩コリが起こりやすくなり、ひどい場合は食欲不振などにつながります。
こういった症状が出始めると夏バテのサインで、こうなる前に予防するのが好ましいです。
では、クーラーを上手く利用するにはどうしたらいいのでしょうか?
設定温度は25~28℃が良いとされています。特に外気温との温度差はマイナス3~4℃をひとつの目安にしてください。寒いと感じた時は温度を1℃あげましょう。また風向きは直接当たらないようにしてくださいね。
もし、夏バテになってしまっている人がおられましたら、食事面で改善していきましょう。
簡単な方法は冷たい物を摂らないようにすること、身体の温まるものを摂るようにすることです。
身体を温める食べ物のことを温性食物といいますが、代表的なものでショウガ、ネギ、ニンニク、タマネギ、カボチャ、チーズなどがあります。
食欲があまりない場合、冷たい物を食べると胃腸を冷やし逆効果ですし、食事を抜いてしまうとカロリー不足により身体が冷えやすくなります。またビタミンの不足からだるさや疲れを感じやすくさせてしまいます。
温性食物の入った温かい食べ物、飲み物を少量でもいいので摂るようにしましょう。
身体の外からの改善として治療を行うこともできます。
鍼灸治療により、胃経のツボ鍼で刺激したり、身体の冷えている部分をお灸で温めたり、だるさ改善のために吸玉を行うことで夏バテ改善がみられますよ!
特に、背中に張っている感じがあると要注意です!
背中の張り感は、夏バテのサインです!