今回は他の治療院に通われていた方が治療をしてもらったのに悪化した話です。
この方はその日雨が上がったので自転車に乗って出かけようとしました。
自転車に乗る時に片足を上げてまたいだ先には雨で濡れた鉄板があり、足をついた瞬間ズルッとすべってしまったその時、膝に激痛が走りました。
その時はなんとか踏んばって耐えましたが、膝の内側を痛めてしました。
ここまではよくある話ですね。
その後どこに行けばいいかもよく分からないし、とにかく痛くて我慢できない状態だったので、すぐ近所の治療院に駆け込んで治療をしてもらうことにしました。
「どんなことされるんやろ?手術とか言われたどうしよ。」
いろんな不安があった中で、話を聞きながら軽く何回か触りながら「これは動かしたらダメだから固定しますね」と言われ包帯グルグル巻きにされました。
後から写真を見せてもらったのですが、膝が見えなくなるほどグルグル巻きでした。
専門的な観点から言うと膝の固定をしているのですが、ある一部は固定してはいけないポイントがあります。そこまで固定してしまっていることが今回は原因で、本来なら2週間で治るはずのところが、1カ月以上もかかってしまっていました。
このこともしっかりと説明させていただいて、当院に来られた時はすでに1カ月経過していたので、徐々に動かしていきましょう!と遅くはなりましたがリハビリを開始しました。
なんでこんなに固めたままにしてたん!?というぐらい最初は動きがめちゃめちゃ悪くなってるし、動かさなかった期間が長かった分足の筋肉は低下しやせ細っていました。筋肉がやせ細るということは、膝を支える力も低下するということです。
リハビリは、関節の可動域を戻すために固まっている筋肉のチェックから行います。筋肉の特定ができたらゆっくりを関節を広げるように動かしていきます。
関節を支えているのは筋肉なので、筋肉が硬くなると可動域は狭くなります。
筋肉を柔らかくする方法はマッサージだけより、関節の中までアプローチできる鍼治療をするほうが圧倒的に早いです。
そして今回のような症状で最も重要になるのが、筋肉トレーニングです!
特に現代は便利になった分身体を動かす時間が減ったり、食べ物が豊かになった分高齢でも元気で体重もしっかりしています。
いいことも多いのですがその半面、身体に異変を来しているのも事実です。
特に膝は、立った時に身体を支えるとても重要な場所。
高齢になるほど歩行スピードは遅くなり、階段の上り下りがしにくくなります。
筋肉は高齢になっても付くと医学的に証明されています。
ただし最低でも3カ月はトレーニングを続ける必要があります。
最初の膝周りの太さと3カ月後の太さを比較して筋肉の付き具合をチェックしたり、最初よりも重い物を持ち上げれるようになっていれば筋肉がついて膝を支える力がUPしたということになります。