コロナの影響で生活リズムが崩れている方が増えているとよく聞きます。
仕事時間が変わったり、学校が休みになって夜更かししたりと理由は様々ですが、生活リズムの変化から体に必要な睡眠へ影響を及ぼしかねません。
◉睡眠の4タイプ
①寝つきの悪い「入眠障害」
②眠りが浅く途中で何度も目が覚める「中途覚醒」
③早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」
④ある程度眠ってもぐっすり眠れたという満足感が得られない「熟眠障害」
実は睡眠は国民病とも呼ばれており、5人に1人が睡眠で休養が取れていない、何らかの不眠があると回答しています。また加齢とともに増加傾向にあることが特徴的で、その多くの人が睡眠薬や睡眠導入剤などの薬を服用しています。
では睡眠の何が問題なのでしょうか?
いっぱい寝たほうが睡眠は取れたと思っている人も多いようですが、睡眠時間は問題ではありません。なぜなら個人差があるからです。睡眠で本当に問題なのは、睡眠そのものだけではなく日中に不調がでることが最も問題です。
睡眠の時間、目が覚めた回数などにこだわる必要はあまりないということですね。
睡眠は食事と同じぐらい体を休めるために必要な要素で、1日の3分の1ほどの時間を費やしています。この睡眠の時間をいかに効率よく上質な時間にするかは、実は寝ている時間以外にヒントが隠されていました。
例えば、すごく仕事が忙しくて体に疲労がMAXの状態で寝た翌朝はとても体がだるかったなんて経験はありませんか?
起きている時はON、寝ている時はOFF、体は常にONとOFFを切り替えながら生活しています。これは自律神経の交感神経、副交感神経が関係しており、これらが作用することで体が活動レベルになったり、休息レベルになったりします。交感神経はON、副交感神経はOFFです。
自律神経の切り替えは、ハードワークや食事など生活リズムの変化によって左右されます。疲れすぎると寝るのは寝れるが深い眠りに入りすぎるため起きるのがしんどくなったり、食事を取ってすぐに睡眠を取ると消化器の働きが低下し消化不良を起こしたりします。
こういったことにならないように自律神経のバランスを整えておくことは非常に大事です。
では自律神経はどこにあるのでしょうか?
自律神経は背骨と背骨の間から出ています。それらが筋肉・血管・内臓など全ての部分に分布していきます。ですから自律神経は体の調子をコントロールする意味でとても重要な部分です。
背中の筋肉が緊張状態になると、自律神経の流れは悪くなります。骨は筋肉によって支えられているので、筋肉バランスの調整が有効的です。例えば、腰を曲げたときに背中が突っ張って曲げにくい時は筋肉が硬くなっている状態と言えます。簡単に目安があれば自分自身でもチェックすることができます。
この状態を改善するためには、もちろんマッサージでも効果はあるのですが、関節は体の中でも奥深くに存在しており指圧だけでは不十分な場合があります。奥深くまでアプローチするには鍼灸治療が最も有効と考えられています。
また鍼灸治療には東洋医学の力として、身体の中に誰もが持っている自然治癒力という力が存在しています。
この力を最大限引き上げるのが東洋医学の考え方です。
西洋医学の手術や投薬というのは、元々体にないものを服用したり、体にメスを入れて傷をつけたりと実は体に物凄く負担をかけているんです。そういったことにより副作用も出たりするケースもあります。
ですが鍼灸治療は自然治癒力を高めるので副作用もなく体を傷つけることもなく、身体の持っている力を高める手助けをしてくれるのです。これをコロナのタイミングだからこそ、免疫力アップという意味でも取り入れていくべきです。
不眠症というのは実は、身体の不調を訴えるサインだったんですね。
このサインに気づいたなら、自分の力を最大限に引き上げるチャンスですよ!