貝塚市半田にあるゆらく整体整骨院が解説する股関節の話し。
今回は股関節脱臼で痛くて歩きにくそうにされている方のお話です。
この方は、何年も前に両大腿骨頭を人工に変える手術をされており、元々股関節の悪い方でした。
中太り、女性、50代、普段はよく自転車に乗る、仕事はオフィスで事務仕事。
仕事終わりに着替えようとズボンを脱ごうと足を上げた時にゴリッと音が鳴ったそうです。その瞬間激痛が走り立てなくなりました。
すぐに病院に行き、緊急手術で関節をはめてもらったものの、股関節の痛みはまだあるため来院されました。
後日再検査でMRIを撮ったところ、脱臼した方の股関節がまだ少しずれていました。
少しずつ関節が元の位置に戻るように運動をしてもらうことで、4日後には痛みはなくなりました。
〇股関節とは?
骨盤と大腿骨をつなぐ関節で、立っている時に身体を支える非常に重要な関節です。大腿骨の骨頭が骨盤の寛骨臼にはまる形状になっています。
・股関節の可動域・筋肉・支配神経
屈曲:125° 大腰筋、腸骨筋、縫工筋、大腿直筋、恥骨筋→大腿神経
伸展:15° 大殿筋→下殿神経 半腱半膜様筋、大腿二頭筋→坐骨神経
外転:45° 中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋→上殿神経
内転:20° 大長短内転筋、薄筋、外閉鎖筋→閉鎖神経
外旋:45° 梨状筋、内閉鎖筋、上下双子筋、大腿方形筋→仙骨神経
内旋:45° 内旋作用のみの筋はなく、外旋筋以外は内旋作用を持つ
・特徴
可動域がとても広い関節で、身体の中でも特に大きな筋肉によって支えられている関節です。
また非常に太く重要な腹大動脈からの分枝が大腿動脈として流れています。
〇股関節の疾患
・変形性股関節症
[原因] 多くの場合は発育性形成不全の後遺症によるものですが、最近は高齢化が進んでいるため年齢によって発症するケースも増えています。長年の負担が股関節に悪影響を及ぼしています。
[症状] 主な症状は関節の痛みと機能障害です。特に鼠径部(足の付け根)は、立ち上がり、歩き始めなどの動作時痛が特徴です。
症状が進行すると次第に痛みは強くなり、場合によっては夜間時痛で苦しむケースもあります。
日常生活では、爪が切りにくい、靴下が履きにくい、和式トイレに行きにくい、正座がしにくいなど支障をきたします。
・特発性大腿骨頭壊死
[原因] 大腿骨頭の一部が血行が悪くなることで壊死(血が通わなくなって骨が死んだ状態)した状態になることです。壊死した部分が潰れることにより痛みが発生するため、壊死するタイミングと痛みが発生するタイミングには時間差があります。
壊死が起こる原因には、ステロイド、アルコールの大量摂取をした人に多く発症していますが、詳しいメカニズムははっきりとはまだ分かっていません。
[症状] 最初は自覚症状がほとんどありません。壊死が始まっても痛みを伴うことはなく進行していきます。その後壊死した部分が弱くなり潰れてしまうと、痛みを感じるようになります。初期の場合は2~3週間で軽減することもありますが、再び痛みは強くなっていきます。
・リウマチ性股関節症
[原因] リウマチは体内の免疫システムに異常が起こることで発症します。関節の場合、関節を包む関節包の内側にある滑膜という組織がなんらかの原因で炎症を起こし同時に細胞が異常増殖します。関節内の血管が増殖し滑膜組織に白血球が入り込みます。関節内で自分の細胞を攻撃してしまいマクロファージが炎症性サイトカインを放出します。破骨細胞の増殖を引き起こし、やがて関節の脱臼や変形へと繋がります。
[症状] 初期は関節の炎症、こわばり、腫れ、痛みなどです。進行すると関節の軟骨の破壊、脱臼、変形、屈曲拘縮が起こります。
・大腿骨頚部骨折
[原因] 高齢者になると骨粗鬆症になりやすく骨が弱くなってしまいます。この場合に何らかの形で外力が加わると骨が折れてしまいます。特に大腿骨の頚部といわれる場所はちょうど骨の角度が変わる折れ曲がっているところなので、大きな外力が加わることで非常に折れやすい場所です。
高齢者では、転倒で起こるケースが多いです。
[症状] 股関節動作時痛、骨が折れていることによる痛みです。
骨折なので固定もしくは、人工関節に変える手術を受ける必要があります。
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